機動部隊
土, 2008-11-08 18:13 / by ryugekka
#[[[127/『久遠の旗』第一巻 第四章 海空死闘 V]]]
V
「敵空母<白狼山>に直撃弾約一〇、魚雷左舷に一、右舷に三の命中を確認。しかし、なおも敵空母に沈没の予兆なし」
第二次攻撃隊の無線を傍受した結果をまとめた通信参謀が、報告した。
「なんてしぶとい奴だ」
友永中佐がうめいた。
「ですが航空参謀、もはや<白狼山>は脅威ではありますまい」
保は、言った。
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土, 2008-11-08 18:11 / by ryugekka
#[[[126/『久遠の旗』第一巻 第四章 海空死闘 IV]]]
IV
第二次攻撃隊の<大鳳>流星隊を率いる豊田穣大尉にとって、今左斜め下に見えている敵艦隊は、仇の中の仇であった。
尊敬する大先輩、村田重治中佐が戦死した。ついさっき、無線交信を傍受して知った。母艦<大鳳>が損傷を受けたらしいことも知った。取りあえずは無事らしいが、それでも自分の母艦をやられて黙っていられるはずがない。
叩き潰してやる。
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土, 2008-11-08 18:10 / by ryugekka
#[[[125/『久遠の旗』第一巻 第四章 海空死闘 III]]]
III
もう充分だ、と呉思深は思った。
機動第一群は、昨日からの戦いで、横須賀、横田及び松戸の三箇所の敵飛行場を叩いた。撃墜と地上撃破で、合計一〇〇機は潰しているはずだ。滑走路にも打撃を与えている。
空軍への義理は、充分に果たしたと言ってよい。
もうこの機動第一群には、空母は一隻、<白狼山>しか残っていない。
これ以上は危険だ。
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土, 2008-11-08 18:09 / by ryugekka
#[[[124/『久遠の旗』第一巻 第四章 海空死闘 II]]]
II
「旗艦<白狼山>から入電。『戦果絶大、攻撃隊はなおも敵横田基地を襲撃中』、だそうです」
「そうか」
呉思深は、思わず笑みをこぼした。
昨日は、日本海軍の空襲にやられっぱなしであった。彼が座乗する戦艦<超勇>を含む人民海軍赤旗艦隊機動第一群は、当初いた四隻の正規空母のうち、一隻を沈められ、一隻を戦場から離脱させている。
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土, 2008-10-04 00:15 / by ryugekka
#[[[121/『久遠の旗』第一巻 第三章 伊豆諸島沖海戦 VIII]]]
VIII
「乙群から入電」
空母<大鳳>CIC。通信担当オペレーターが告げた。
「読みます、『我、敵機約二五〇ノ攻撃ヲ受ク。<笠置><多摩><巻雲>喪失、<飛竜><藤波>大破。<飛竜><藤波>ハ、<五十鈴><萩風><舞風>ヲ伴イ呉ヘ帰投セシム』以上です」
乙群の空母は<葛城>だけか。仁科保は、嘆息した。
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- 参照(503)
土, 2008-10-04 00:14 / by ryugekka
#[[[119/『久遠の旗』第一巻 第三章 伊豆諸島沖海戦 VI]]]
VI
「敵垓下級空母一に魚雷二本命中、中破。同じく垓下級一に魚雷一本命中、小破」
空母<大鳳>CICのスコアボードに、攻撃隊からの報告が書き込まれていく。
「敵戦艦<超勇>に魚雷一、爆弾三ないし五命中、小破。南京級重巡に直撃弾多数、大破炎上。
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土, 2008-10-04 00:12 / by ryugekka
#[[[118/『久遠の旗』第一巻 第三章 伊豆諸島沖海戦 V]]]
V
一九四六年七月七日、未明。
伊豆諸島、八丈島南西海上。
二〇ノットで航行する空母<白狼山>が、ぐっと艦首を回し、風上へと向けた。
続いて、三隻の垓下級空母、<長坂><潼関><柏挙>も、艦首を風上へと向ける。
周囲を警護する三〇隻以上の水上戦闘艦艇も、次々にターンを切って同じ方向へと向き直る。
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