大野伴睦
日, 2009-06-21 20:45 / by くんくたとる
#[[[232/『久遠の旗』第二巻 第四章 ハワイへ III]]]
III
「これより、本会議を開催します!」
八月一日木曜日、一三時〇〇分。衆議院議長が木槌を打って宣言した。
結局、七票は得られなかった。
吉田茂は、自らの内閣に対する不信任決議案の審議を始めた衆議院本会議場を総理大臣席から眺めながら、絶望に近い心境に陥っていた。
二三七議席。
- 続きを読む
- 参照(365)
日, 2009-02-15 22:21 / by ryugekka
#[[[225/『久遠の旗』第二巻 第三章 赤き血に燃ゆる旗 IX]]]
IX
「大野伴睦を口説き落とす」
海軍幹部との話し合いが終わって間もなく、官邸に舞い戻ってきた林譲治と、どこかの会合から飛んできたらしい松野鶴平に、吉田はそう言い、手短に事情を説明した。
「なるほど…そういうことであれば」
林譲治が言った。
「大野君は、天下国家を論じ、義を重んじる男です。
- 続きを読む
- 参照(390)
日, 2009-02-15 22:15 / by ryugekka
#[[[220/『久遠の旗』第二巻 第三章 赤き血に燃ゆる旗 IV]]]
IV
「もし大漢が沖縄や硫黄島を返さないと言い出したら?」
「そのときは、我が日本が単独で国土を奪い返すまでだ」
「単独で沖縄や硫黄島を、我が軍が奪取できるか?現に我が軍は、先日の伊豆諸島沖海戦でこそ引き分けたが、連戦連敗だったではないか」
「我が日本は、アジアの一等国、東洋民族の指導国だ。
- 続きを読む
- 参照(333)
日, 2009-02-15 22:08 / by ryugekka
#[[[217/『久遠の旗』第二巻 第三章 赤き血に燃ゆる旗 I]]]
I
七月二九日月曜日の朝、大野伴睦は、まだ自分が目を醒ましていないのではないかと思った。
悪夢ならば醒めてくれ、と頭をかきむしりたい思いであった。
「すまん、ぬかった!」
音羽の鳩山邸。そこに姿を現した進歩党幹事長の三木武吉は、そう言って深々と鳩山一郎に頭を下げた。
「すまんですむ話か!」
大野は、言った。
- 続きを読む
- 参照(359)
日, 2009-02-15 21:38 / by ryugekka
#[[[207/『久遠の旗』第二巻 第一章 旭日遥かなり VII]]]
VII
「号外号外!」
七月二六日一五時〇〇分頃、国鉄有楽町駅前。新聞屋の小僧が、やかましく鈴を鳴らしながら呼ばわった。
- 続きを読む
- 参照(364)
オンライン状況
- 登録ユーザ 0 人
- ゲストユーザ 2 人


最近のコメント
1週 1日前
39週 5日前
39週 5日前
39週 6日前